2008年10月30日木曜日

ラオスより★

1班の皆さんへ
ラオスからサバイディー(こんにちは)
これから、半年間、どうぞよろしくお願いしますね☆

10月も終わりだというのに、日本もまだ暑いのですね。
驚きです。
日本のみならず、地球全体の気候が年々、おかしくなっているのでしょうね。

◆ラオスの季節について◆
ラオスには大きく分けて二つの季節があります。
乾季(だいたい11月から4・5月)と雨季(だいたい6月から10月)。

文字通り乾季は全く雨が降りません。
「乾季」というと暑くて過ごしにくそうなイメージがあると思いますが、
11月から3月くらいまでは、とても過ごしやすい気候です。
それほど、暑くもなく、寒くもなく。
シャツ1枚でちょうどいいくらいです。
ただ私のいる県は南ですが、
ラオス北の方は、朝に霜が降るなど寒いそうです。

反対に1年で最も暑いのは乾季の終わりの4月。
家じゅうの家具までもが、触ると熱いのです!

雨季は一日中雨ということはほとんどなく、
一日に何度か「スコール」という滝のような雨が降ります。

東南アジアの国々は日本に比べて暑いというイメージがあると思います。
確かに日中の日差しはとても強く、
ラオスにきて1年半になる私は、随分日焼けをしてしまいました。
けれど、夜はとても過ごしやすく、
エアコンをつけなくても十分、涼しいのですよ。

私は来年の6月に帰国予定ですが、
日本の蒸し暑い夏に堪えられるか、今から心配です…。

◆日本とラオスの違い◆
さて、頂いた質問の回答に入りますね。

日本を長く離れてみて、日本の良いところ、逆に残念なところに沢山気がつかされました。
不思議なことに、良いところと残念なところは表裏一体だなと。
つまり、良いところの裏側には、残念なところもあるということです。

例えば・・・・
ラオスで感じた日本の良いところベスト1は色々な制度やサービスが整っていること。
一番はやはり「交通」ですね。
1分遅れるだけで、お詫びの放送が入るJRを何度恋しく思ったことでしょう(笑)



ラオスに鉄道はないので、長距離を移動するとき、庶民の足はバスですが、
定刻通りに発車するのはVIPバス(値段が高くてエアコン付き)のみで、
普通のバスは、お客さんが集まったら発車します。
(写真は普通のバスです)
途中でバスがパンクすることもよくあります。

一度、普段5-6時間かかるところを、途中で何度もパンクして、
10時間かかってしまったこともあります。

しかし、その時、車内で怒っていたのは日本人である私だけ。
ラオス人は怒らないのです。
日本人の感覚からしたら、怒って当然のはずですよね。
でもここでは違います。
「パンクはよくあることだから」と。
パンクでバスが止まるたびに、皆でバスの外に出て、
おしゃべりをしたり、手持ちのお菓子を分け合って、
修理が終わるのを静かに待つのです。

そんな人たちを見ていて、
一人で腹を立てていた自分をとても恥ずかしく感じました。

日本では色々な制度やサービスがありがたいほど整っていますが、
それにちょっとでも間違いが生じたら、大パニック。
みんな、誰かのせい、誰かの責任問題にしたがりますよね。

けれど、ここラオスは
日本ほど色々な制度やサービスは整っていませんが、
何か問題が起こったとき、
誰かを責めたり、怒ったりはあまりしません。
臨機応変に皆で乗り切ろうとします。

日本とラオス。
どちらの方が本当の意味で人間らしいのかなとよく考えます。
日本は色々と便利になりすぎて、
失ってしまったものが沢山あるのだと思います。

「交通;バスの例」でご紹介した日本とラオスの違い。
これは、仕事面や教育、子育て環境などすべてのことに当てはまります。
日本は便利だけれど、きっちりしているけれど・・・と。

長くなってしまったので、この辺にしておきますね。

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